「自分軸がない」と悩む人へ|持つ方法を4ステップで解説

「自分軸がない」と悩む人へ|持つ方法を4ステップで解説
この記事の結論

自分軸は、探して見つけるものではなく、自分で選んだ記録から後になって見えてくるものです。いま何を大事にしているか言葉にできなくても、それは異常なことではありません。

まさる

「自分軸を持ちなさい」と言われても、そもそも何を大事にしているのか分からない。そう感じる方は少なくありません。まずはその状態から、一緒に整理していきましょう。

この記事では、自分軸が見えなくなる理由と、日常のなかで少しずつ言葉にしていく4つのステップを、公的なデータをもとにお伝えします。

わたしの場合

会社員時代、オウンドメディアの責任者として成果を出せるようになった時期がありました。数字が伸びるにつれて、目標もどんどん吊り上がっていきました。

周りからの期待は本物でしたし、評価もされていました。だからこそ「応えないと」と思いました。止まることが、裏切りのように感じられたんです。弱みを出すことが、どうしてもできませんでした。

いま思うのは、無理難題を押しつけられていたなら、逃げるのは簡単だったということです。ありがたい期待こそ、一番止まりにくいものでした。

ここで大事なのは、自分の判断基準が見えなくなるのは意志の弱さではなく、期待に応える立場に置かれた人に起きやすい構造だという点です。

「自分が何を大事にしているのか分からない」——この問いは、情報を集めるだけでは答えが出ません。

わたしも、調べては閉じるループを1年以上くり返していました。そこから抜け出せたときに何が変わったのかを、20分弱の無料動画にまとめています。準備が整うのを待たなくても、動き出せます。

※ この記事の続きでも、考え方の入り口をお伝えします。

「自分軸がない」と感じるのは、あなたが弱いからではない

この章のポイント
  • 自分軸とは「正しい生き方」ではなく、自分の判断基準のこと
  • 自分軸を持つことと、わがままであることは別物
  • 働くうちに判断基準が見えなくなるのは、多くの人に起きている

ここでは、自分軸という言葉の意味をいったん整理したうえで、なぜ働いているうちに自分の判断基準が見えにくくなるのかを見ていきます。

自分軸とは「正しい生き方」ではなく「自分の判断基準」のこと

自分軸とは、何かを選ぶときに、自分が何を大事にして決めるかという基準のことです。立派な信念や、人に語れる価値観である必要はありません。

対になる言葉が「他人軸」です。こちらは、周りがどう思うか、どう評価されるかを基準に決めることを指します。

たとえば転職先を選ぶとき。「知名度が高いから」「親が安心するから」で決めるのが他人軸、「自分は裁量の大きさを大事にしたい」で決めるのが自分軸です。

ここで押さえておきたいのは、他人軸で決めること自体が悪いわけではないということです。人と関わって生きている以上、周りの意見を汲むのは自然なことでもあります。

問題になるのは、他人軸しか手元になくなって、自分がどうしたいのかを問う習慣そのものがなくなってしまったときです。

自分軸とは「正しい生き方」ではなく「自分の判断基準」のこと

自分軸を持つことは、わがままとは別物です

「自分軸で生きるなんて、ただのわがままなのでは」と感じる方は、とても多いです。ここは先に整理しておきます。

わがままとは、相手の事情を考えずに自分の都合を通すことです。一方で自分軸は、自分が何を大事にしているかを自覚している状態を指します。

つまり両者は、そもそも別の軸の話です。自分の大事にしたいことを自覚したうえで、相手の事情も踏まえて折り合いをつけることは、じゅうぶん両立します。

むしろ、自分の基準がないまま周りに合わせ続けると、疲れが溜まったときに不満が別の形で噴き出すことがあります。自分の基準を持つことは、周りを大切にできなくなることとは違います。

働いているうちに、自分の判断基準は見えなくなりやすい

自分軸が分からなくなるのは、あなただけに起きていることではありません。

厚生労働省の「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職業生活に関することで強い不安・悩み・ストレスを感じている労働者の割合は68.3%でした。

働いている人のおよそ7割が、何らかの強い負荷を抱えながら日々を過ごしているということです。

働いているうちに、自分の判断基準は見えなくなりやすい

目の前の負荷が大きいとき、人は「自分はどうしたいか」を考える余白を失います。代わりに「何を求められているか」に意識が向きます。

それが何年も続けば、判断基準が見えにくくなるのは自然なことです。見失ったのではなく、使う機会がなかっただけとも言えます。

まさる

ここまでで、自分軸が見えない理由が少し整理できたでしょうか。次は、作り方に入る前に外しておきたい誤解を3つお話しします。

自分軸を持つ前に、外しておきたい3つの誤解

この章のポイント
  • 自分軸に「たったひとつの正解」はない
  • 頭の中で考えるだけでは、なかなか言葉にならない
  • 診断ツールは材料であって、答えそのものではない

ここを外しておかないと、このあとのステップが空回りしやすくなります。すでに何度か試して手応えがなかった方ほど、目を通してみてください。

自分軸を持つ前に、外しておきたい3つの誤解

誤解1:どこかに「たったひとつの正解」がある

自分軸というと、一生揺るがない一本の柱を想像しがちです。「これがわたしの生きる意味だ」と言い切れる何か、というイメージです。

ただ、そのレベルの答えを最初から探そうとすると、たいてい手が止まります。基準が高すぎて、何を書いても「これは違う気がする」になってしまうからです。

実際のところ、自分軸は複数あってかまいませんし、年齢や状況によって変わっていきます。20代で大事だったことと30代で大事なことが違っていても、おかしなことではありません。

まずは「いまの自分が、これは譲りたくないと感じること」くらいの粒度で十分です。完成させるものではなく、更新していくものと考えてみてください。

誤解2:じっくり考えれば、そのうち出てくる

もうひとつよくあるのが、「時間を取って考えれば見えてくるはず」という前提です。

ところが、机の前で腕を組んで「自分は何を大事にしているんだろう」と考えても、多くの場合は同じ場所をぐるぐるするだけで終わります。

理由はシンプルで、価値観は頭の中の思考ではなく、実際に選んだり反応したりした記録のなかに残っているからです。何かを見て心が動いた、何かを言われて嫌だった。そうした反応が材料になります。

だからこのあとのステップは、「考える」ではなく「集める」から始めます。思いつかない自分を責める必要はありません。材料がまだ手元にないだけです。

誤解3:診断ツールをやれば答えが出る

強みの診断や性格タイプの診断を、すでに一通り試した方も多いと思います。それでも何も変わらなかった、という感覚を持っている方もいるかもしれません。

まさる

わたしも診断ツールは一通りやりました。結果は出て、強みも言葉として並びました。それでも、これからどう動けばいいのかは見えてきませんでした。

ここで大事なのは、診断に意味がなかったということではありません。結果はあくまで材料で、それを自分の言葉に変える工程が別にある、という順序の話です。

診断結果を眺めて終わりにすると、そこで止まります。このあとのステップ4では、その材料を言葉に変えるところまで扱います。

まさる

前提が整ったので、ここから4つのステップに入ります。どれも今日から始められる大きさにしてあるので、気楽に見てください。

ステップ1:日々の「反応」を集める

この章のポイント
  • 心が動いた瞬間を1行だけメモするところから始める
  • ポジティブな反応より、違和感のほうが拾いやすい
  • 「嫌だった」の裏側に、守りたいものが隠れている

ここでは、自分軸の材料になる「反応」の集め方をお伝えします。ノートを1冊用意する必要はありません。スマホのメモで十分です。

ステップ1:日々の「反応」を集める

心が動いた瞬間を、1日1行だけメモする

やることはひとつです。その日、少しでも心が動いた出来事を1行だけ書き残す。これだけです。

「会議で意見を流されてもやもやした」「後輩の相談に乗っていたら時間を忘れた」。この程度の粒度でかまいません。

ポイントは、評価も分析もしないことです。「こんなことでもやもやするなんて器が小さい」といった判定を挟むと、書くこと自体がしんどくなります。

毎日書けなくても問題ありません。1週間に3回でも、2週間分たまれば材料としては十分に見えてきます。続かない自分を責めないでください。

  • もやっとした瞬間(言われたこと・任された仕事・会議での出来事)
  • 時間を忘れた瞬間(作業・会話・調べもの)
  • ほっとした瞬間(誰かの一言・予定がなくなったとき)

「嫌だった」の裏側を見てみる

集まったメモのなかでも、特に手がかりになるのが「嫌だった」「もやっとした」という反応です。

好きなことは意外と言葉にしにくいのですが、嫌だったことは、何かを踏まれたときに出る反応です。つまり裏返せば、自分が守りたかったものが見えてきます。

たとえば「勝手に進め方を決められて不快だった」なら、裏側にあるのは自分で決めたいという気持ちかもしれません。「雑に扱われた気がした」なら、丁寧さを大事にしているのかもしれません。

「嫌だった」の裏側を見てみる

ここでも断定しなくて大丈夫です。「たぶんこれかな」くらいで書き添えておけば、あとで見返したときに共通点が浮かんできます。

まさる

いまの反応が集まってきたら、次は過去に目を向けます。すでに済んだ選択のなかにも、材料はたくさん残っているんです。

ステップ2:過去の選択を掘って、判断のクセを言葉にする

この章のポイント
  • 大きな決断より、小さな選択のほうが素の基準が出る
  • 「なぜそれを選んだか」を3回だけ掘ってみる
  • 避け続けてきたものにも、自分の基準は現れる

ここでは、すでに終わった選択を材料にします。過去を振り返るというより、判断のクセを拾い出す作業だと思ってください。

大きな決断より、小さな選択のほうが素が出る

就職や転職といった大きな決断は、どうしても「説明できる理由」で塗り固められています。面接で語った志望動機を、そのまま自分の本音だと思い込んでいることも珍しくありません。

それよりも素が出るのは、誰にも説明しなくてよかった小さな選択のほうです。

休日の使い方、断った誘い、続いた習慣とやめた習慣。理由を説明する必要がなかったぶん、自分の基準がそのまま出ています。

思い出せる範囲でいくつか書き出し、それぞれに「なぜそれを選んだのか」を3回だけ掘ってみてください。3回目あたりで、説明ではない言葉が出てきます。

避け続けてきたものにも、基準は現れる

選んだものと同じくらい手がかりになるのが、一貫して避けてきたものです。

いつも辞退してきた役割、なんとなく近づかなかった環境、何度チャンスがあっても手が伸びなかったこと。そこにも判断のクセははっきり出ています。

注意したいのは、これを「逃げてきた自分」の証拠として扱わないことです。避けたのには理由があります。合わない環境を避けられたのは、むしろ基準が働いていた証拠とも言えます。

「自分は何を避けてきたか」と「そのとき何が嫌だったか」。この2つを並べて書くだけで、輪郭がかなりはっきりしてきます。

まさる

材料が集まってきたら、次は使ってみる番です。ここからは書き出す作業ではなく、実際に決めてみる話になります。

ステップ3:小さなことを自分で決めて、確かめる

この章のポイント
  • 自分軸は考えて固めるより、決めて確かめるほうが早い
  • ランチや休日の使い方くらいの大きさで十分
  • 自己決定は、幸福感と関係があると示されている

ここでは、集めた材料を実際に使ってみる段階に入ります。人生の方向を決める必要はまったくありません。

ランチや休日の使い方から始めていい

自分軸は、頭の中で完成させてから使うものではありません。小さく決めて、しっくりきたかどうかを確かめる。その反復で輪郭がはっきりしていきます

だから最初は、失っても痛くない大きさで練習するのが向いています。今日の昼に何を食べるか、週末をどう使うか、その飲み会に行くかどうか。

大事なのは内容ではなく、「周りに合わせて決めなかった」という事実を自分で確認することです。

決めたあとは、しっくりきたかどうかもメモに残しておいてください。合わなかったなら、それも材料です。「自分にはこれは違った」は立派な基準のひとつです。

「自分で決めた」という感覚が持つ意味

小さな自己決定にどれほど意味があるのか、疑問に思うかもしれません。ここには参考になる研究があります。

独立行政法人経済産業研究所が公表した「幸福感と自己決定―日本における実証研究」では、主観的な幸福感に対して、所得や学歴よりも自己決定の度合いのほうが強い影響を持つという結果が示されています。

自分で選んだという感覚そのものが、日々の納得感に関わっているということです。

いま置かれた環境をすぐ変えられなくても、決められる範囲は必ずどこかに残っています。そこから取り戻していく形でも、進み方としては十分です。

頭では分かっているのに決められない。その状態には理由があります。わたしが1年以上動けなかったところからどう抜け出したかを、20分弱の無料動画でお話ししています。

まさる

最後のステップは、集めた材料を言葉に変える工程です。ここだけは、一人で完結させないほうが早く進みます。

ステップ4:人に話して、自分の言葉に変える

この章のポイント
  • 頭の中の材料は、話して初めて言葉の形になる
  • アドバイスをもらう場ではなく、質問してもらう場にする
  • 誰に話すかで、出てくるものが変わる

ここでは、ステップ1〜3で集まった材料を、人に説明できる言葉に変えていきます。多くの人が飛ばしてしまう工程です。

頭の中だけでは、なかなか言葉にならない理由

ノートに書き出したのに、いざ「あなたは何を大事にしているの」と聞かれると答えられない。そんな経験はないでしょうか。

書いた段階の材料は、まだ断片のままです。人に説明しようとしたときに初めて、順番がつき、余分が落ち、言葉の形になります

また、自分ひとりだと、どうしても見慣れた解釈に落ち着きます。「わたしはこういう人間だから」という既存の自己像から出にくいのです。

他人からの質問は、その枠の外から飛んできます。答えに詰まった瞬間こそ、自分でも気づいていなかった部分に触れているサインかもしれません。

誰に話すかで、出てくるものが変わる

ここで気をつけたいのが相手選びです。話す相手によって、出てくるものはかなり変わります。

避けたいのは、すぐに結論やアドバイスをくれる相手です。善意であっても、その人の価値観で答えが上書きされてしまい、せっかく集めた材料が他人軸に戻ってしまいます。

向いているのは、判断せずに質問を返してくれる相手です。「なんでそれが嫌だったの」と聞いてくれる人がいるだけで、整理はかなり進みます。

身近にいなければ、コーチやカウンセラーのように、聞くことを仕事にしている人を頼る選択肢もあります。一人で完結させなければいけない作業ではありません。

まさる

4つのステップをお伝えしましたが、途中でつまずくことも当然あります。次はそのときに確かめてほしいことをまとめました。

うまくいかないときに、確かめてほしいこと

この章のポイント
  • 「わがままでは」という不安は、進んでいるサインでもある
  • 職場で出せなくても、自分軸がないわけではない
  • 心身がつらいときは、軸づくりより休むことが先

ここでは、進めるなかでよくつまずくポイントを3つ取り上げます。うまくいかないときほど、自分のやり方を疑う前に見てみてください。

「わがままなのでは」と怖くなったとき

自分の基準で決め始めると、多くの人が一度ここで怖くなります。周りに迷惑をかけているのではないか、という感覚です。

ただ、その不安が湧いてくること自体が、周りへの配慮を持っている証拠でもあります。本当に自分本位な人は、そもそもこの心配をしません。

不安になったときは、「相手の事情を無視したか」だけを確かめてみてください。無視していないなら、それはわがままではなく、単に慣れていないだけです。

長く周りに合わせてきた人ほど、自分で決める行為に強い違和感を覚えます。時間がかかっても、おかしなことではありません。

職場では自分軸を出せないと感じるとき

「自分の基準は分かってきたけれど、職場でそれを出せる空気ではない」。これもよくある行き止まりです。

ここで押さえておきたいのは、自分軸を持つことと、それを職場で通すことは別の話だという点です。持っていても、いま出さないという選択はできます。

むしろ意味があるのは、「いまは合わせている」と自覚したうえで合わせている状態です。自覚のないまま流されている状態とは、消耗の度合いがまるで違います。

そのうえで、合わせ続けることの負荷が大きすぎると感じるなら、環境そのものを見直す選択肢も出てきます。ただ、それを今日決める必要はありません。

心も体もしんどいときは、軸づくりより休むことが先

ここは、この記事のなかでいちばんお伝えしたいことです。

眠れない、食欲がない、休日も回復しない。そうした状態が続いているなら、自分軸を考えるより先に、休息と相談を優先してください

心身の余力が落ちているとき、人は自分の感情をうまく拾えなくなります。その状態で内省を続けても、材料が集まらないばかりか、自分を責める材料ばかりが増えてしまうことがあります。

不調が長引いている場合は、医療機関や公的な窓口に相談することも検討してみてください。自分軸は、あとからでも作れます。

つらいときの相談先

心身の不調がつらいときは、一人で抱えず公的な窓口に相談できます。厚生労働省「こころの耳」では、働く人向けの相談窓口を無料で案内しています。電話・メール・SNSから選べます。

一人で続けようとすると、途中で止まりやすい作業でもあります。わたしが何につまずいて、そこから何が変わったのかを、20分弱の無料動画にまとめています。

まさる

最後に、よくいただく質問にお答えしておきます。気になるものだけ拾ってもらえれば大丈夫ですよ。

自分軸を持つ方法に関するよくある質問

自分軸とわがままの違いは何ですか

自分軸は「自分が何を大事にしているかを自覚している状態」、わがままは「相手の事情を考えずに自分の都合を通すこと」です。別の軸の話なので、両立します。

判断に迷ったときは、相手の事情を踏まえたうえで決めているかどうかを確かめてみてください。踏まえているなら、わがままではありません。

自分軸は診断ツールで分かりますか

診断ツールは有効な材料になりますが、それだけで自分軸が定まることは多くありません。結果を自分の経験に当てはめて言葉にする工程が別に必要になります。

結果を眺めて終わりにせず、「この傾向が出たのはどの経験からだろう」と紐づけていくと、材料として機能しやすくなります。

自分軸を持つデメリットはありますか

周りとの違いが見えやすくなるぶん、これまで気にならなかった環境のズレを自覚しやすくなります。一時的に居心地が悪く感じることはあるかもしれません。

ただ、それは決めるための材料が増えたということでもあります。ズレに気づいたからといって、すぐ環境を変える必要はありません。

自分軸がある人にはどんな特徴がありますか

自分の意見の理由を自分の言葉で説明できる、選んだ結果に納得しやすい、人と比べる時間が短い、といった傾向がよく挙げられます。

ただし、迷わない人という意味ではありません。基準を持っている人も同じように迷います。違うのは、迷ったときに立ち戻れる場所があることです。

まとめ

自分軸とは、正しい生き方のことではなく、自分が何を大事にして決めるかという基準のことです。働くうちにそれが見えにくくなるのは、余白を失った人に自然に起きることでした。

だからこそ、この記事では「考えて見つける」のではなく、日々の反応を集め、過去の選択を掘り、小さく決めて確かめ、人に話して言葉に変える、という4つのステップをお伝えしました。

どれも今日から始められる大きさです。うまく進まない日があっても、それはやり方が悪いのではなく、材料がまだ集まっていないだけかもしれません。焦らなくて大丈夫です。

わたしが自己理解に取り組んだときのこと

休職と退職を経たあと、自己分析の時間をまとめて取りました。ジャーナリングも続けていました。

はじめは、時間が経てば整理されていくものだと思っていました。でも、そうはなりませんでした。半年経っても、同じ場所に立っている感覚がありました。

結局わたしの場合に効いたのは、人と話しながら自分を整理することでした。そこでようやく、自分は内省が苦手だったのではなく、立ち止まれる構造を持っていなかっただけだと分かりました。

ただ、わたしは退職後で、まとまった時間が取れる立場でした。だからこのやり方がそのまま当てはまるとは限りません。

わたしの場合はこうでしたが、時間を置くだけでは動かなかったという点だけは、状況が違っても共通するかもしれません。

まさる

ここまで読んでも、まだ動けない感じが残る方もいると思います。その感覚には理由があって、わたしも同じ場所にいました。よかったら続きを動画でお話しさせてください。

「調べても答えが出ない」と感じた方へ

情報が足りないから動けないのではありません。わたし自身、山ほど調べて、それでも1年以上動けませんでした。動けなかったのには、はっきりした理由があります。

その理由と、わたしが実際に転身できたときにやったことを、20分弱の無料動画にまとめました。うつで休職して貯金もゼロだった普通の会社員が、どうやって最初の一歩を踏み出したのか。「自分には無理かも」と思っている方にこそ見てほしい内容です。