自分のやりたい仕事がわからないのは、あなたの欠陥ではありません

自分のやりたい仕事がわからないのは、あなたの欠陥ではありません
この記事の結論

やりたい仕事は、探して見つけるものというより、削っていった先に残るものです。見つからないのは、あなたに何かが足りないからではなく、探す順序が違っているだけかもしれません。

まさる

「何がしたいの」と聞かれて答えられない。私もずっとそうでした。答えが出ないのは自然なことですよ。ここで一緒に整理していきましょう。

この記事では、やりたい仕事が見つからない理由と、探し方の順序を変えるという考え方、そして今日からできる小さな一歩までを、公的な情報をもとにお伝えします。

わたしの場合

会社員だった頃、毎朝ぎゅうぎゅうの満員電車に乗っていました。身動きも取れないまま揺られている、特別なことは何もない平日の朝です。

その中でいつも考えていたのは、「いつまで頑張れば、この生活を抜け出せるんだろう」ということでした。

限界が来ていたわけではありません。仕事は評価されていたし、任される範囲も増えていました。それでも、朝起きる時間を自分で決められないこと、電車に乗らなければならないこと、その一つひとつが静かに積み上がっていました。

ここで大事なのは、決定的な不満がないのに満たされないという状態が、それ自体で十分に切実だという点です。やりたい仕事がわからないという悩みは、たいていこの状態とセットで訪れます。

「このまま今の会社にいていいのか」——この問いは、情報を集めるだけでは答えが出ません。

私も、調べては閉じるループを1年以上くり返していました。そこから抜け出せたときに何が変わったのかを、20分弱の無料動画にまとめています。準備が整うのを待たなくても、動き出せます。

※ この記事の続きでも、考え方の入り口をお伝えします。

「自分のやりたい仕事がわからない」のは、あなたの欠陥ではない

この章のポイント
  • 働く人の約7割が、仕事に強い不安やストレスを感じている
  • 「やりたいことがあるのが当たり前」という前提のほうが新しい
  • 焦りの正体は、他人の「答えが出たあとの姿」との比較

ここではまず、やりたい仕事がわからない自分を責める必要はない、という話からはじめます。公的なデータを見ると、その状態はかなり多くの人が共有しているものだとわかります。

働く人の約7割が、仕事に強い不安やストレスを抱えている

厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」によると、現在の仕事や職業生活に関することで強い不安・悩み・ストレスを感じる事柄がある労働者の割合は68.3%でした。

働く人の約7割が、仕事に強い不安やストレスを抱えている

およそ3人に2人が、働くことに関して何かを抱えている計算になります。前年の調査では82.7%でしたから、年によって数字は動くものの、多数派であるという事実は変わりません。

もちろん、この数字がそのまま「やりたい仕事がわからない人の割合」を示すわけではありません。ただ、少なくとも仕事について晴れやかな気持ちでいる人のほうが少数派だということは言えます。

SNSやニュースで見かけるのは、答えが出た人の話ばかりです。だから自分だけが取り残されているように感じます。でも実際には、あなたのまわりの多くの人も、まだ答えを持っていません。

「やりたいことがあるのが当たり前」という前提のほうが新しい

就職活動のとき、志望動機を書くために「やりたいこと」をひねり出した経験はないでしょうか。あのときの言葉を、いま本気で信じている人はそう多くありません。

そもそも、仕事に自己実現や情熱を求めるという考え方が広く共有されるようになったのは、そう昔のことではありません。生活のために働き、その中でやりがいを見つけていくという順序で人生を組み立ててきた人のほうが、歴史的にはずっと多いのです。

つまり「やりたいことが先にあって、それに合う仕事を選ぶ」という筋書きは、誰にでも当てはまる普遍的なものではありません。

この前提を一度おろすと、少し呼吸がしやすくなります。やりたいことがないのは欠落ではなく、まだ言葉になっていないだけだと捉え直せるからです。

焦りの正体は、他人の「答えが出たあとの姿」との比較

同期が転職して活き活きしている。友人が独立して楽しそうにしている。そういう姿を見ると、自分だけが停滞しているように感じます。

けれど、私たちが見ているのはその人が迷い終わったあとの姿です。迷っていた期間、答えが出ずに固まっていた時間は、外からはほとんど見えません。

比べる対象がいつも「結論が出た人」になっていると、自分の現在地は必ず遅れているように見えます。これは能力の問題ではなく、見えているものが偏っているという構造の問題です。

焦りが出てきたときは、いったん比較の相手を「1年前の自分」に戻してみてください。少なくともあなたは今、考えはじめています。それは去年より進んだ場所です。

まさる

まずは自分を責めなくて大丈夫、というところまで来ました。次は、なぜ見つからないのかを一緒に切り分けていきましょう。

やりたい仕事が見つからない5つの理由

この章のポイント
  • 見つからない理由は、能力ではなく状況や構造にある
  • 疲れて考えられない状態も、立派な理由のひとつ
  • まず自分がどの理由に近いかを知るだけでいい

ここでは、やりたい仕事が見つからない理由を5つに分けて整理します。どれも「あなたの努力不足」ではなく、置かれている状況から自然に生じるものです。

やりたい仕事が見つからない5つの理由

理由1:自分の強みや価値観を、まだ言葉にできていない

やりたい仕事を考えるとき、多くの人はいきなり職種名から探しはじめます。けれど職種名は結論であって、その手前には「自分が何を大事にしているか」という材料が必要です。

日々の業務の中で、自分の強みを意識する機会はほとんどありません。できることは当たり前になり、当たり前になったものは自分では見えなくなります。

そのため「強みがないから見つからない」のではなく、「持っているのに気づけていないから見つからない」という状態がとても多いのです。

ここは自分ひとりで解こうとすると、たいてい堂々めぐりになります。あとの章で、その理由と対処をお伝えします。

理由2:知っている仕事の種類が、そもそも少ない

やりたい仕事は、自分が知っている選択肢の中からしか選べません。ところが私たちが名前を挙げられる職業は、実際にはごく一部です。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」には、541職業の情報が掲載されています(2025年3月のリニューアル時点)。この中で、あなたが仕事内容まで説明できるものは何個あるでしょうか。

おそらく、多くても数十個ではないかと思います。選択肢を知らないまま「やりたいものがない」と結論づけている状態は、誰にでも起こります。

これは知識の問題なので、比較的埋めやすい理由でもあります。後半でその手順に触れます。

理由3:「好きを仕事に」しなければいけないと思っている

好きなことを仕事にすべきだ、という言葉はよく聞きます。けれどこの前提は、探すハードルを一気に上げてしまいます。

趣味として好きなことと、対価をもらって続けられることは別の性質を持ちます。好きだったものが、仕事にした瞬間に義務に変わることもあります。

だから「情熱を注げるものでなければ選んではいけない」と考える必要はありません。苦にならないこと、続けられること、人に感謝されたことも、立派な出発点になります。

基準を下げるという意味ではありません。基準の置き場所を変えると、候補が急に増えるという話です。

理由4:考えるためのエネルギーが、もう残っていない

これは意外と語られませんが、実際にはとても大きな理由です。

自分の将来を考えるという作業は、思っている以上に体力を使います。残業続きで、休日は眠って終わってしまう。そういう状態のときに、腰を据えて自分と向き合えというほうが無理があります。

先ほどの労働安全衛生調査でも、ストレスの内容として最も多く挙がっていたのは「仕事の量」でした。多くの人はまず、考える余白そのものを奪われています。

もし今、心身がかなりつらい状態にあるなら、やりたい仕事を考えるより先に休むことを優先してかまいません。順番を入れ替えるだけで、見え方が変わることがあります。

理由5:失敗したくなくて、探す前に選択肢を閉じている

未経験の分野を見たときに、内容を調べる前から「自分には無理だろう」と判断してしまうことがあります。

これは慎重さの表れであって、悪いことではありません。ただ、判断が早すぎると、検討する前に候補が消えてしまいます。

結果として、残ったのは「今と同じような仕事」だけになり、どれを見てもやりたいと思えない、という状態に行き着きます。

いきなり応募する必要はありません。まずは「知る」と「決める」を切り離してみてください。調べただけでは、まだ何も決まりません。

まさる

理由が見えてくると、少し落ち着きますよね。ここからは、そもそも探し方の順序が違うかもしれない、という話をしていきます。

やりたいことは「探して見つける」より「削って残る」もの

この章のポイント
  • やりたいこと(Will)から考えると、たいてい詰まる
  • 「やりたくないこと」のほうが、言葉にしやすい
  • 名詞ではなく動詞で書くと、解像度が上がる

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。やりたい仕事が見つからないとき、足りないのは情報量ではなく、考える順序であることが少なくありません。

やりたいことは「探して見つける」より「削って残る」もの

「やりたいこと」から始めると、たいてい詰まる

キャリアを考えるとき、やりたいこと・できること・求められることの3つで整理する考え方があります。多くの人は、この中の「やりたいこと」から埋めようとします。

ところが、やりたいことは3つの中でいちばん言葉にしにくい項目です。曖昧で、日によって変わり、正解があるように感じてしまうからです。

いちばん難しいマスから埋めようとすれば、当然そこで止まります。そして止まったことを「自分には熱意がないからだ」と解釈してしまう。この流れが、いちばんもったいないところです。

順序を変えて、埋めやすいところから手をつけてみてください。やりたいことは、最後に浮かび上がってくることのほうが多いのです。

「やりたくないこと」から輪郭をつくる

やりたいことは出てこなくても、やりたくないことなら、たいていの人がすぐに5つは挙げられます。

毎日決まった時間に出社したくない。数字だけで詰められる場所にはいたくない。誰にも会わずに一日が終わる仕事は寂しい。こうした感覚は、すでに経験した実感から出てきます。

そしてやりたくないことを裏返すと、そこには必ず大事にしたい価値観が隠れています。詰められたくないのは、納得して進めたいからかもしれません。

削っていった先に残るもの。それが、あなたにとってのやりたいことの原型です。ゼロから探すのではなく、すでにある材料から輪郭を出していきます。

名詞ではなく動詞で書くと、解像度が上がる

もうひとつ、書き方のコツがあります。それは名詞ではなく動詞で書くということです。

たとえば「music が好き」ではなく、「音楽を演奏するのが好き」なのか「音楽を人に薦めるのが好き」なのか。動詞にした瞬間に、対応する仕事の姿がまったく変わります。

同じように「マーケティングが好き」ではなく、「数字の変化から原因を推理するのが好き」まで分解できると、業界が変わっても持ち運べる軸になります。

職種名で考えると選択肢は数百ですが、動詞で考えると組み合わせは無数です。やりたい仕事が「ない」のではなく、粒度が粗すぎて見えていないだけということが、しばしば起こります。

まさる

ここまで読んで、診断ツールを試したのに何も変わらなかった、という方もいると思います。次はその話をさせてください。

診断ツールを試しても答えが出ないのは、なぜか

この章のポイント
  • 診断結果は「材料」であって「結論」ではない
  • 言葉が自分のものになるのは、たいてい人と話しているとき
  • 動けないのは、意志の弱さではなく順序の問題

適職診断やストレングスファインダーを試したことがある方は多いと思います。ここでは、それでも動けなかったという状態について整理します。

診断結果は「材料」であって「結論」ではない

診断ツールは、自分の傾向を言葉にしてくれます。読めば、たしかに当たっていると感じる項目もあるはずです。

ただ、そこに書かれているのは一般化された特性の説明であって、あなたの人生の文脈は入っていません。だから「それで、明日から何をすればいいのか」という問いには答えてくれないのです。

ツールが無意味だという意味ではありません。むしろ材料としては優秀です。問題は、材料を手に入れた時点で工程が終わったと思ってしまうことにあります。

診断を受けても変化がなかったとしたら、それはあなたの受け止め方が浅かったからではなく、まだ次の工程が残っていただけかもしれません。

診断結果は「材料」であって「結論」ではない

言葉が自分のものになるのは、たいてい人と話しているとき

結果に書かれた言葉を、自分の経験と結びつける作業。これが次の工程です。

そしてこの作業は、ひとりでやると驚くほど進みません。自分の中だけで考えていると、同じ思考が同じところをぐるぐる回るからです。

まさる

私も診断ツールは一通りやりました。結果は出たのに、どう動けばいいのかは見えず、正直あせりました。言葉が自分のものになったのは、人と話したときでした。

私の場合はこうでしたが、共通しているのは「材料を集める」と「材料を自分の言葉にする」は別の作業だという点です。前者で止まっている限り、何個ツールを増やしても景色は変わりません。

人と話すというのは、誰かに正解を教えてもらうことではありません。話しているうちに、自分でも思っていなかった言葉が出てくる。その瞬間を借りに行く、という感覚に近いものです。

情報を集めても動けないのには、理由があります。私が1年以上動けなかった状態からどう抜け出したかを、20分弱の無料動画でお話ししています。

まさる

考え方の話が続きましたね。ここからは、今日のうちにできるくらい小さな一歩に落としていきましょう。

今日からできる、3つの小さな一歩

この章のポイント
  • まず「嫌だった瞬間」を3つ書き出すところから
  • 時間を忘れていた作業を、動詞で書いてみる
  • 公的サイトで、知らない仕事に触れてみる

ここでは、疲れている日でも取りかかれる程度まで小さくした3つの手順をお伝えします。全部やる必要はありません。ひとつだけで十分です。

今日からできる、3つの小さな一歩

ステップ1:この1週間で「嫌だった瞬間」を3つ書き出す

キャリア全体を振り返る必要はありません。直近1週間で十分です。

朝会で急に意見を求められたとき。決まった結論をなぞるだけの会議。理由の説明がないまま降りてきた差し戻し。そういう小さな瞬間を、3つだけ思い出してみてください。

次に、それぞれ「何が嫌だったのか」を一段だけ掘ります。忙しさが嫌なのか、納得できないことが嫌なのか。掘る深さは一段で構いません。

  • いつ、どんな場面だったか(1行)
  • そのとき何を感じたか(1行)
  • 裏返すと、何を大事にしたいのか(1行)

3行×3個で、9行です。スマホのメモで数分あれば終わります。

ステップ2:時間を忘れていた作業を、動詞で書く

次は逆側です。ここ数年の仕事の中で、気づいたら時間が経っていた作業を思い出してみてください。

楽しかった、と感じられなくても構いません。苦にならなかった、というくらいの温度で十分です。資料の構成を整えているとき。後輩の相談を聞いているとき。数字の食い違いの原因を探しているとき。

思い出したら、先ほどのコツを使って動詞で書きます。「資料作成」ではなく「バラバラの情報を人に伝わる順番に並べ替える」。ここまで分解できると、その動詞を必要としている仕事が見えてきます。

ひとつも思い出せない日もあります。そのときは、まだ疲れが抜けていないだけかもしれません。日を改めて大丈夫です。

ステップ3:公的サイトで、知らない仕事に触れる

材料が少し出てきたら、外側の選択肢を広げます。ここで求人サイトを開くと、条件と年収に引っぱられて視野が狭くなりがちです。

おすすめは、先ほど紹介した厚生労働省の「job tag」です。仕事の内容やタスクから職業を検索でき、求められるスキルや知識まで無料で調べられます。

応募を前提にせず、ステップ2で書いた動詞に近い仕事を3つだけ開いてみてください。知る作業と、決める作業は分けて構いません。

うまくできなくても、あなたの問題ではない

ここまで3つ挙げましたが、実際にやってみると手が止まることがあります。書き出そうとしても、何も出てこない日もあります。

それは意志が弱いからではありません。自分について考える作業は、思考のエネルギーを大量に使います。働きながらやるには、そもそも負荷の高い作業なのです。

できなかった日を失敗として数えないでください。3つのうちひとつでも書けたなら、材料はもう増えています。

まさる

ひとりでやると止まりやすい、という話をしました。最後に、頼っていい先をいくつかご紹介させてください。

それでも動けないときは、一人で決めなくていい

この章のポイント
  • 人に話すと進むのは、公的にも認められた効果
  • 無料で使える公的な相談先がいくつもある
  • 心身がつらいときは、キャリアより休養が先でいい

ここでは、ひとりで抱えなくていい理由と、実際に使える相談先をお伝えします。誰かに頼ることは、答えが出せなかった証拠ではありません。

話すと進むのは、気合いの問題ではない

厚生労働省「令和6年度 能力開発基本調査」の資料では、キャリアコンサルティングについて次のように説明されています。

自分の適性や能力、関心などに気づいて自己理解を深め、社会や企業内にある仕事を理解することで、自分に合った仕事を主体的に選択できるようになることが期待できる。

つまり「人と話しながら整理する」という工程は、公的にもキャリア形成の方法として位置づけられているということです。根性論でも、意識の高い人だけのものでもありません。

ひとりで考えて出なかったものが、話した20分で出てくることは珍しくありません。それはあなたの思考力の問題ではなく、そういう仕組みだというだけの話です。

無料で使える、公的な相談先

いきなり有料のサービスを探す必要はありません。まずは公的な窓口から試すことができます。

相談できる窓口
  • ハローワークの職業相談窓口(在職中でも利用できます)
  • 各都道府県の若者就職支援センター(ジョブカフェ)
  • 勤務先にキャリア相談の制度がある場合は、社内窓口

いずれも、転職を決めてから行く場所だと思われがちですが、実際には迷っている段階で相談してかまいません。求人を紹介される前に、話を聞いてもらうだけでも構わないのです。

身近な人に話すという選択肢もあります。ただし家族や親しい友人は、あなたの生活を心配する立場にあるため、意見が安全側に寄ることがあります。その前提を知ったうえで聞くと、受け取り方が変わります。

心身がつらいときは、キャリアより休養が先でいい

もし今、眠れない日が続いていたり、朝起きるのが極端につらかったりするなら、やりたい仕事を考えるのはいったん後回しにしてください。

その状態で出した結論は、疲れの影響を強く受けます。元気なときに考えたら別の答えになるかもしれない、という可能性を残しておくほうが安全です。

心身の不調が続く場合は、医療機関や公的な相談窓口に相談することを検討してみてください。キャリアの答えは、そのあとでも遅くありません。

つらいときの相談先

心身の不調がつらいときは、一人で抱えず公的な窓口に相談できます。厚生労働省「こころの耳」では、働く人向けの相談窓口を無料で案内しています。

「自分のやりたい仕事がわからない」に関するよくある質問

やりたい仕事がないまま転職してもいいですか

やりたいことが明確でなくても転職は可能です。実際、多くの人は「これがやりたい」ではなく「今の環境を変えたい」という動機で動いています。

ただし、避けたい条件だけは言葉にしてから動くことをおすすめします。それがないと、同じ理由で合わない環境を選び直してしまうことがあるためです。この記事のステップ1が、その材料になります。

やりたいことがないのは、20代・30代では珍しいですか

珍しくありません。むしろ、社会人経験を数年積んだ時期にこの問いが出てくるのは自然なことです。

入社時の理想と現実の距離が見えてきて、同時に「この先10年、20年」という時間が現実味を帯びてくる時期だからです。問いが出てきたこと自体が、立ち止まって考えられる状態になった証拠とも言えます。

面接で「やりたいこと」を聞かれたら、どう答えればいいですか

壮大なビジョンを語る必要はありません。面接官が知りたいのは、あなたが入社後に力を発揮できそうかどうかです。

そのため、これまでの仕事で手応えがあった場面と、それを次の環境でどう活かしたいかを具体的に話せれば十分に成立します。動詞で分解した言葉は、そのまま面接での説明にも使えます。

好きなことは、仕事にするべきですか

どちらが正解ということはありません。好きなことを仕事にして満たされる人もいれば、好きなことは仕事の外に置いておきたい人もいます。

判断が難しいのは、好きかどうかは、その対象が義務になったあとでないと本当のところがわからないからです。だからこそ、いきなり全部を賭けず、小さく試せる形から触れてみるという進め方もあります。

まとめ

自分のやりたい仕事がわからないのは、あなたに情熱や能力が足りないからではありません。働く人の多くが同じ場所で立ち止まっていますし、そもそも「やりたいこと」から考える順序は、いちばん詰まりやすい入口です。

やりたくないことを書き出し、苦にならなかったことを動詞にして、知らない仕事に触れてみる。そうやって削っていった先に残るものが、あなたにとっての出発点になります。

そして、ひとりで進まないときは頼って大丈夫です。答えが出ないのは、あなたの思考力の問題ではなく、ひとりでやると回りにくい作業だというだけのことです。

わたしが独立するまでに間違えたこと

会社員時代、私はずっと「準備ができたら動く」と言い続けていました。自分にはまだ資格がない、と思っていたからです。

根っこにあったのは、笑われたくない、恥をかきたくないという気持ちでした。自信を積み上げてから動こうとしていたのですが、その条件は、いつまで経っても満たされませんでした

結局、確信が持てたから動けたのではなく、動いたものが確信になっていきました。恐れが消えたわけではありません。怖いまま動くというのが、実態でした。

ただ私は当時、独身で守るものが少なく、その分だけ動きやすい立場でもありました。同じやり方がそのまま当てはまるとは限りません。

私の場合はこうでしたが、共通して言えるのは、やりたいことが決まってから動くという順序を守ろうとするほど、待ち時間が長くなるということです。今日書き出した数行も、すでに動いたうちに入ります。

まさる

ここまで読んでも、まだ動けない感じが残る方もいると思います。その感覚には理由があって、私も同じ場所にいました。よかったら続きを動画でお話しさせてください。

「わかってはいるけど動けない」と感じた方へ

情報が足りないから動けないのではありません。私自身、山ほど調べて、それでも1年以上動けませんでした。動けなかったのには、はっきりした理由があります。

その理由と、私が実際に転身できたときにやったことを、20分弱の無料動画にまとめました。うつで休職して貯金もゼロだった普通の会社員が、どうやって最初の一歩を踏み出したのか。「自分には無理かも」と思っている方にこそ見てほしい内容です。